●スポーツのための「ブレインジム&原始反射統合アプローチ」●
嵯峨 慈子
えひめ国体の監督向け講習会でブレインジムセミナーを担当いたしました!
スポーツをしている方、勝利を目指し練習に励んでいる方が、自分自身の脳や心と身体のつながりを深め、もっと有効に使っていく、という方法をお伝えできたらと感じ、スポーツ向けのブレインジムを伝える活動をしています。
国体と言えば、私自身が高校時代の3年間、競泳の千葉県代表選手として出場した、とても思い出深い大会です。
選手のときに感じていたことが、時を経てこのような形でシェアできること、また、日頃の活動を見てお声がけをしてくださった主催の方に深く感謝いたします。
スポーツをしている方や、お子様がスポーツをしている方など、よろしければ読んでみてくださいね。
目標は全国総合優勝!!
2015年1月24日(土)に愛媛県競技力向上対策本部・公益財団法人 愛媛県体育協会様主催の「えひめ国体指導者資質向上講習会」にて、スポーツ向けブレインジムを紹介させていただきました。
「国体」は国民体育大会の略で、出場する選手は全国の各都道府県を代表して選ばれます。30種類以上の正式競技があり、今回は23競技から70名近くの指導者の方々、選手の方にお集まりいただきました。
ブレインジムは米国の教育者が考案した、カラダや動きを使って脳を刺激し、身体のつながりを深め、学習効果やパフォーマンスを高めていく教育プログラムです。
約30年の歴史の中で、最初は米国の小学校や教育機関で行われていましたが、現在ではこれに限らず、ビジネス、スポーツ、芸術、子育てなどの分野で世界80か国にて活用されています。
講習会前の午前中は選手とのセッションを。まずは、競技歴と怪我の有無、それから以前に行っていたスポーツがあれば聴いて参考にし、加えて、現在の具体的な望みをお聞きします。1時間くらいで基礎トレーニングや空間認知、相互コミュニケーション、頭と身体のつながりをつくるバリーエーションのワークを実践。どれも、日頃たくさんのトレーニングをしている選手の方にとっては、
「えーーーーっ! こんなんで!? 簡単すぎない?? これで、何かあるの?」
となるような難しくない動きが多いのです(笑)。
成長は負荷を高めることで得られることもありますが、ラクな負荷で得られることもいろいろあり、私が日頃から伝えているのは、後者の部分なのです。
今回は腕立て伏せのような筋力トレーニングとブレインジムをすることでの身体感覚での差を体験していただきました。
午後は監督、コーチなど指導者向けのセミナーを行いました。
10種類以上のエクササイズや選手のモチベーションや創造性、スムーズ性を高めるためのワークを実際にご紹介。
また、サッカーワールドカップ、ドイツの国代表が取り入れていた「ブレインアクティビティ」というワークの応用編も皆様と一緒に行いました。
最後は実際にどのように選手へ導入していくかのデモを。
気持ちがプレーに影響するときのエクササイズや、バランス感覚をさらに深めていく時の脳や原始反射(バビンスキー反射、足底反射、把握反射、モロー反射など)を活用した練習方法、ケガの痛みや恐怖をもった状態での身体の使い方についてのワークを紹介しました。
終了後には選手や参加していただいた方から質問やメッセージが届き、
「想像以上に勉強になった!」「具体的に考えることの大切さが分かった」
「今指導しているケガのある選手の姿勢がよくなった」
「自分の中で、より伸ばしていく場所がより明確になった」
「選手に使う言葉の表現について感銘をうけた」
などのお言葉をいただきました。
競技が違っても、選手として共通することもある
「脳と身体のつながり」と「能力の引き出し方」は、スポーツ種目に限らず共通することが多くあります。
例えば、緊張をしないようにしたいとか、もっと「やる気」だすとか、怪我からの復帰による恐怖感など。
もちろん、競技特性を生かした、脳トレーニングや原始反射の導入法は、より具体的ではありますが、人が競技に関わるときに、基本となる部分には、同じようなことが大切でないかと感じます。
心身ともにハードな練習を日々行っている選手、そして、それを支えている指導者の皆様に、「リラックスしながらできる」「負荷が少ない」という特徴をもつユニークな手法ではありますが、少しでも自分自身のパフォーマンスを向上していきたい願う方には、是非ご紹介していきたいと考えています。
継続して活動中
昨年から引き続き、全国大会での活躍を目指す高校生選手や指導者の方と協力のもと、個人種目、チームスポーツの両方でサポートをしています。
日頃の活動やフェイスブックやブログで報告していますので、よろしければのぞいてみて下さいね。