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●オーキュラーセラピーコスモアイディプロマコース開講第二期受講報告●
2012年(小松ゆり子)

2011年9月。待望のロネ・ソレンセンによる「オーキュラーセラピー コスモアイ」の第2期認定コースが開催となりました。

ロネ・ソレンセンといえば、自然療法やゾーンセラピーの世界でもひときわ注目を浴びている西国IR認ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジー(以下FR)の創始者であり、デンマーク出身のプロ・リフレクソロジストでもあります。

2005年にこの日本でもスタートしたFRコースは、早くも9期目を迎え、約300人の卒業生及び認定日本人セラピストを生み出し、彼女たちの活躍がこの国でも各地で報告されるようになりました。

経絡や経穴(ツボ)といった東洋医学の理論と、南アメリカのネイティブインディアンに伝わる伝統的な手法、ベトナムのDr.ブイ・クオック・チャウが開発したチャートなどを組み合わせた独特の手技。

皮膚表面から体内の臓器や感情にまで働きかけ、健康なクライアントはもちろん、様々な病変や疾患に悩むクライアントに対してもかつて見たことのない、画期的でポジティブな変化を起こすことで常に話題を集め、関連書籍も日本で手に入るようになってきました。

(詳しくは、過去のコラムをお読みください。)

このFRから始まったロネの「伝説」は、そこから派生した沢山の新しいアドヴァンスコースや、各パーツに特化した非常に興味深い講座によっても、新しいファン層を獲得しています。

中でも「美容大国」日本で注目を集めたのが「コスモ」と銘打たれたシリーズ。FRの知識をベースにしつつ、より「美容」に特化した内容のコースにロネは「コスモ」と冠をつけシリーズ化しているのです。

陰陽五行をベースに、ニキビ、シワ、たるみ、シミ、肌荒れなどの顔に表れる様々な症状から身体の不調を読み取り、クレイ、フラワーメディスン、ミネラルソルトなどの商材を駆使して肌の美しさだけでなく身体の内側や感情からの改善までも働きかける「コスモフェイシャル」。

全ての女性の願いである「顔のリフトアップ&アンチエイジング」を達成すべく、表情筋、リンパ、経絡の三方向からオールハンドによるテクニックで働きかけ、身体へのホリスティックセラピーと美容的効果を同時に実現することに成功した「コスモリフト」。

そして今回私が参加した 「オーキュラーセラピー コスモアイ」。

これらは、ロネの「コスモ三部作」ともいえる人気の3コースなのです。

コスモアイとの出会い

世界を見渡しても稀な「目」「瞳」に特化したセラピーで知られる「コスモアイ」

目の周囲はとても繊細で、また加齢による影響が出やすい場所。目の下のクマ、くすみ、小じわ、まぶたのたるみや浮腫み…などなど悩みを抱えている女性も多いのではないかと思います。

また、男女問わずパソコン/インターネット文化の台頭によって、視力の低下、眼精疲労、ドライアイなどの悩みが増えていますよね。今まで巷で行われていた「アイケア」と言えば、乾燥を防ぐために特別にコックリとしたテクスチャーのクリームで保湿をしたり、むくんだまぶたにスッとした感触のジェルを塗布するなどが主流。

サロンやスパでは、ホットタオルで温め眼窩に沿ったツボ押しやタッピング、そして後頭部や側頭部を中心としたヘッドへのアプローチや首肩のマッサージを同時に行う、などが主な技術だったのではないでしょうか?もちろん、それらもとても気持ちが良いものですし、それぞれに効果が高いと思うのですが…。このような一般的なアイケアの概念を覆されたのが「オーキュラーセラピー コスモアイ」です。

初めて私が「コスモアイ」を体験したのは、2010年の冬だったと思います。コスモアイ第一期に参加した嵯峨慈子先生から施術を受けたのです。

授業の合間のちょっとした時間にやってくださることに。「時間があまりないから、さっと手際良くやるわね」と、嵯峨先生。 そしてセラピーがスタートしたのですが、その時驚きと言ったら!!

「えぇー!こんなに目の周囲ギリギリを攻めるんですか!?」というのが、まず施術を受けているときの感想。目の周りだから…といって遠慮するのではない、大胆なテクニックに度肝を抜かれました(笑)

心地の良い目の周囲のストロークからスタートし、目に関係する筋肉たちをマッスルスティミュレーションでしっかりほぐされ・・・と施術が進んでいき、ついついウトウトしかけたその時。

 

綿棒を使っての実技風景

驚いて目が覚めた!(目は開けませんでしたが)のは、目の眼窩ギリギリの反射区を一つずつ綿棒でトントントントントントントン!と刺激していくテクニック。「そ、そんなところを連打されたことは生まれて初めてですー!」という衝撃。

そして、場所によってジワー、ツーンと響くような痛み(といっても気持ちよい範囲です)。

「いったい、何が…!?」と思っているうちに「ハイ、施術終了です」と言われて目を開けると…。「ん?眼球が・・・軽い!?」想像できますか?眼窩の中でクルンクルンと眼球が軽快に動く感覚。

いや、もちろんいつも眼球は動いているのですが、とにかく軽いのです。そして楽。これは、いわゆる目周りのツボ押しで得られる感覚とはまったく違う、画期的な感触だったのです。こんなユニークなテクニックは見たことがないですし、なによりも短時間での施術が可能というのは、セラピストとして気にならない訳がありません。

私はヘッドスパ科の主任講師を務めていますが、頭部から全身をゆるめていくテクニックとの相性も非常に良さそうです。セラピストの勉強は留まることを知りません。ボディ中心の施術をしていても、ボディへの深いアプローチだけでなく、フェイシャルのオファーをもらうこともあります。

また、フェイシャル中心の施術をしていれば、穏やかなアロマセラピー・フェイシャルが自分の技術の主流であっても「表情筋のリフトアップを」「アイケアを」とお客様のよりニッチなニーズにより技術を切磋琢磨せざるを得ません。

そういう意味でもコスモ・シリーズには兼ねてから参加してみたいと思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず・・・。「コスモフェイシャル」や「コスモアイ」は日程的にも内容的にもボリュームが大きいのですが、「コスモアイ」なら日程も短く、単体で受けてもいろいろと自分のセラピーに反映させることができそう。「次の期が開催されたら、絶対受講しよう。」と心に誓ったのでした。

 

コスモアイ受講1日目

ウォーミングアップの実技風景

待ちに待ったコースが開講。すでにFRやコスモ、ニューロフットリフレクソロジーなど、ロネが開催したコース全てに参加してらっしゃるベテラン勢から、FRにも興味はあるけれど、「まずはコスモアイから」というロネ・ワールド初心者まで。今回も多数の生徒さんが集まりました。

「目は、感覚器に属するとても重要な器官です。“オーキュラーセラピー コスモアイ”では、“目の美しさ”と“目の健康”どちらも揃って完璧な状態であると考えます。

コースの中ではこの“美しさ”(=コスモアイ)と“健康”(=オーキューラーセラピー)を分けて教えていますが、本来はどちらがかけてもダメなのです。」というのがロネの第一声。「コスモアイ」のクラスでは、内側の臓器に対する機能回復にも焦点を当てています。FRではお馴染みの五行と臓器の関係は今回も健在です。

美しいことは健康であり、健康であるから美しい。その為には経絡に対応する臓器や感情をケアする必要があるのです。

初日はセラピーの全行程の前半にあたるStep1~3の実技からスタート。早速デモがスタートし、私がモデルとしてロネ自身からの施術を受けることになりました。

ロネによるデモンストレーションのモデルになりました

どのような技術か、気になる方も多いと思いますのでダイジェストで御紹介しましょう。

ソレンセン式コスモアイStep1 ウォーミングアップ

ウォーミングアップ

まずは眼の周囲を温かくし、血流を上げて行く技術で施術はスタートします。使用商材はクリーム。オイルは垂れやすく、眼に入ってしまう可能性があるからです。

眼の周りの経穴をプッシュし、何度も眼の周囲のストロークが繰り返されます。圧はおそらく皆さんが想像しているよりしっかりめですが、皮膚が引きつれるような感覚はなく、気持ちのよい刺激が伝わってきます。

とはいえ眼の周囲はとても皮膚が薄くて繊細ですから、やりすぎは禁物。逆に色素沈着を起こしかねません。どこまでしっかり圧をかけて良いかの見極めや、指ではなく体重を使った力のかけ方は、繰り返し練習すべきポイントと言えるでしょう。

 

ソレンセン式コスモアイStep2 マッスル スティミュレーション

眼のまわりのマッスルスティミュレーション

FRシリーズの中でも人気の技術と言って良い「マッスル スティミュレーション」。しっかりとした筋肉へのエクササイズのような動きです。

今回は、やはり「目」への効果が高い筋肉を狙って構築されています。目の周囲の表情筋へのアプローチが主ではあるのですが、側頭部へも刺激を行います。実は大変恥ずかしながら、私はデモ中にも関わらずここで爆睡。

側頭部への刺激をされている間にスコーンと意識が落ちてしまい、気がついたら自身のかすかなイビキで目を覚ます始末…。デモ終了後にロネに「ごめんなさい、すっかり寝てしまって…(汗)」と謝ると、「知ってるわよ(笑)側頭部の刺激はとてもリラックス効果が高いから、最初に触れることが多いの。そして多めに、長く、ゆったりと働きかけるのがコツ。とてもオススメのポイントなのよ。あなたが体験した通りね!」と、お茶目に答えてくれました。

ヘッドスパ科でも教えていますが、側頭筋は咀嚼筋ですから、「噛み締め」が強い人はコリやすく、肩や首の過緊張の原因にもなります。思わず噛み締めてしまう状況…「くやしい」「がんばりすぎ」「緊張している」などの心理面も影響しているでしょう。

また、経絡の視点から見ると側頭部全体に胆経が走っています。胆経、そしてペアの肝経は筋緊張や「眼」の症状との関係が深いと言われていますし、「怒り」の感情とも関わっています。コスモアイの施術に限らず、側頭部にあえて先に触れたり時間をかけて行うのは、デキるセラピストのマル秘テクニックと言えるかもしれません

もちろん私が眠りに落ちている間にも、他の筋肉にはしっかり施術されていましたよ(笑)。起きていれば、この時点ですでに目周りが軽くなるのを感じ始めるはずです。またセラピストは、マッスル スティミュレーション片側が終了した時点で、クライアントの目の周囲におけるリフトアップ具合の左右差にも気づくことができるでしょう。

 

ソレンセン式コスモアイStep 3 目の状態に応じたアプローチ

ロネはもう何年も日本に来ている経験から「日本人が眼の大きさや形をとても重要視していることがわかったわ(笑)」と言います。

どんな悩みであっても、まずは「眼の周りの血流を上げること」と「眼の周りの筋肉の状態が整っていること」だそうです。Step1、2でこれらの条件を整えた後は、クライアントの悩みに応じたポイント刺激です。

  • 「腫れぼったい眼」
  • 「垂れ下がった瞼」
  • 「眼の下のたるみ」
  • 「眼のまわりのしわ」
  • 「眼の下のくま」

以上5種類の中から、最大2種類のお悩みをチョイスすることが可能です。

眼に関する悩みへ対するアプローチの実習風景

それぞれの悩みに対応する数種類のツボを、ジワーっと時間をかけて一つずつプッシュしていきます。ここまでがビューティ=美容的側面に対するコスモアイの施術です。所要時間は15分程度。

誰に対しても行える技術なので、FRだけでなく通常のフェイシャルやヘッドスパのメニューに導入しやすいボリュームです。

コスモアイの好転反応とセラピーの効果

ここで、好転反応にも触れておくべきでしょう。ロネからも、施術の好転反応についてしっかりと説明がありました。「目が腫れる、赤くなる、涙が止まらないなどの好転反応が出ることはとても多いのです。目に蓄積していた毒素を排出するために、目やにや涙が沢山出たり、循環が良くなるために充血したりするのです。クライアントにはこの点をあらかじめ説明しておいてください。」そう、セラピーの効果に驚かないよう、クライアントさんへの説明は必要です!

というのも、デモを受けて10分後。ロネがクラスを進めている最中に、私自身の涙が止まらなくなってきたのです。さらにその後10分くらいで一旦おさまったのですが、その後もまたジャンジャン涙が。結局お昼休みの間も流れ出ていました。もし、クライアントが好転反応ということを知っていなければ、少し不安になってしまうかもしれません。

以前嵯峨先生からセラピーを受けた時は、フルセッションだったにも関わらず、こんなに涙は出ませんでした。でも、今回の好転反応の理由にはちょっと心当たりがあったのです。

実は、コスモアイのクラスに参加する1ヶ月前くらいから、多忙でうっかりコンタクトレンズを入れたまま床で寝てしまうようなことが続いてしまい、自分自身でもFRで言うところの腎経のエリアにデポジットがポリポリと出来始めたことに気づいていました。その話をロネにしてみると、「本来寝ている間に目の浄化を行うのに、コンタクトレンズで塞がれてしまっては、浄化を行えない。今回それほど涙が出たということは、目が浄化を従っていたのではないかしら?」と、考察してくれました。

ビフォー & アフター

ようやく涙が止まり、ランチタイムも終わりに近づいたころ、ロネのアシスタント兼通訳を務める五十嵐桂子先生に「白眼がクリアになってるわよー!」と声をかけられました。

他にも生徒の皆さんからも口々に「目が大きくなっています!」と。

鏡を見てみると、確かに!ロネにも報告すると「素晴らしいわ!」と早速激写され、翌日にはフェイスブックにアップされていました(笑)

 

目の構造と症状

1日目はStep3までの技術練習の他に、座学もたっぷりあります。

Step3までは、気軽に行える技術であるのですが、その先は「オーキュラーセラピー」の領域です。「オーキュラー」とはラテン語で「眼」のこと。

「オーキュラーセラピー=眼に対する療法」ですので、ここから先はビューティを越え、眼精疲労、乱視、近視、遠視、白内障、斜視…など、さらに踏み込んで目の「不調」に対するアプローチを学んで行くのです。そのためには「目の構造」や「目の症状にはどんなものがあるか」などを頭に入れておく必要があります。

  • 目の構造…眼窩、眼瞼、水晶体、虹彩、角膜、網膜etc
  • 目の症状…乱視、近視、遠視、緑内障、白内障etc

この「構造」と「症状」をつなぐのが、FRのシリーズでは必ず核となっている東洋医学における「五行」の考え方です。

大きく「目」という枠で捉えれば、対応する経絡は肝経や胆経なのですが、目の構造をさらに細分化し、五行に当てはめていきます。そして目の様々な症状は構造的にどの部分で起きているのか?ということを調べる必要があります。

例えば、「乱視」は「角膜」の問題です。そして「角膜」は「肺・大腸経」に属しています。この情報を元に、オーキュラーセラピーを組み立てていきます。そしてさらに、FRの基礎であり、真骨頂とも言える「反射学」の考え方を導入していくのが「オーキュラーセラピー コスモアイ」なのです。

 

コスモアイ 2日目

さて、2日目はいよいよオーキュラーセラピーの実践。東洋医学と反射学を応用したロネの理論では「目」という器官もFRにおける顔の反射区と同様に、体全体の状態を表していると考えます。
となると、重要なのは以下の3点。

  • 臓器の状態が整っていること
  • 栄養が各臓に供給されていること
  • 経絡の流れがスムーズであること

ロネのセラピーでは常に「根本的な原因」に目を向けます。

「目」に対するセラピーであっても、東洋医学における臓器というものが健康であることが重要となります。そして、目の細かい構造の各部分に対応している経絡があり、経絡やそれに属する臓器に不調があった場合は、結果的に目にも悪影響が表れることがある、と考えるのです。

また「なぜ経絡の不調や臓器の機能低下が起こるのか?」ということを東洋医学の視点で見た場合には、「感情」の影響を無視することはできません。FRでも、皮膚症状に働きかける「コスモ」のシリーズでも・・・いつも立ち戻るべきポイントは「感情」。つまり、私たちの「感情の変化」が私たちの「目」にも影響を与えているわけです。

2日目の実技は「オーキュラーセラピー」の部分ですが、1日目に習得したStep1~3の技術と組み合わせて行うことができます。特にStep1 のウォーミングアップに関しては、オーキュラーセラピーの施術を行う際にも必ず手順の中に入れて行きます。ここで登場するのが、噂に聞いていた秘密兵器・・・「綿棒」です(笑)。

通常のFRでは人差し指や中指を主に使い、ポイント刺激の際に薬指や小指などより繊細な指を利用することもあります。しかし、今回練習するオーキュラーセラピーの刺激ポイントは眼窩の骨から2、3mmあたり。非常に狭いエリアでの繊細な技術が要求されます。

では、綿棒を使って行ういくつかの行程を御紹介します。

 

オーキュラーポイント

眼のゾーンチャート

用意されるのは目を時計のように見立ててゾーン分けされたチャート。全身の臓器に対応する12のポイントに分かれているのです。

このチャートのツボを一カ所ずつ、トントントントン…と刺激していきます。この感覚はなかなか伝えづらいのですが、眼窩に響くようなリズミカルな刺激が画期的でクセになります。時折ズーンと特に響くポイントもあり、経絡の不調和との関連性を感じます。

このオーキュラーポイントを使って、全身の臓器へ働きかけていきます。

 

三焦経のマスターポイント

三焦とは、東洋医学独特の考え方による幻の臓器。体幹を3つに分けて考え、みぞおち辺りより上が上焦(じょうしょう)、みぞおちから腰くらいまでを中焦(ちゅうしょう)、腰骨から下は下焦(げしょう)と呼ばれ、全て合わせて三焦となっています。

この三焦経のマスターポイントはロネが「素晴らしい魔法のツボ」という絶賛するところ。内分泌系を整え、体全体の調和を取るための刺激です。

ここから先は、症状に応じたアプローチです。クライアントが訴える症状が、目のどの構造に対応するものだったかを確認し、構造と対応している経絡のポイントを刺激します。

さらに、「ニューエキストラポイント」と呼ばれるチャートを使って、神経痛、涙目、焦点調節障害、近視、緑内障、夜盲症、斜視など…さらに細かい症状に対応していきます。

 

FRで改善した目の症例

目に関する症状の症例で印象深かった話が一つあります。

五十嵐先生が、ロネに促されて発表してくれた症例です。クライアントは五十嵐先生自身のお嬢さん。現在では元気な小学生です。五十嵐先生は、まだ娘さんが1歳半くらいの時、眠い時や疲れたときに目が左右で離れているのに気づいたそうです。いわゆる斜視の症例。

どうしたら良いものか…と、いろいろ病院を回っていた時に、通訳としてロネとFRに出会ったのです。ロネに相談し、ヤマモトメソッドを入れつつ、FRを週2回ペースで娘さんに対して行ったところ、3ヶ月目くらいから、目のブレがなくなってきとのこと。その後も週1程度FRを実践し続けた結果、斜視は出なくなり、念のため病院で検査しても問題がない状態になったそうです。

これはコスモアイではなく、FRのみでの症例ですが、五行と反射学を応用することで、目の症状に働きかけることも可能であるという良い例ではないかと思います。もちろん、FRとコスモアイを組み合わせることは非常に有用で、ロネもおすすめしています!

既にFRを受講済みの方は、通常のFRをSTEP6まで行い、アディショナルツールを行うタイミングでコスモアイを導入し、STEP7で締める、というやり方が良いそうです。

 

「コスモアイ」反射学と東洋医学の知恵を自分のセラピーに取り入れる

ロネ先生と。どっちの眼がおおきいでしょうか(笑)

コスモアイの良いところは、短い時間でも効果が実感でき、様々なセラピーと組み合わせやすいことだと思います。もちろんFRやコスモフェイシャル、コスモリフトなど他のロネのメソッドと共に行うのが一番だと思いますが、一般的なその他のセラピーとも十分に親和性があると感じました。

このクラスを受講している間、様々なアイディアが頭に浮かんできました。ビューティ仕様のSTEP3までは、通常のアロマセラピーやエステティック フェイシャルの中に、ごく自然な流れで盛り込んでいくことが可能だと思います。コスモアイではクリームを使用していますが、熟練したセラピストであれば、オイルでも同様の施術を行うことができるでしょう。受講前に想像した通り、ヘッドスパとの相性も非常に良さそうです。

ビューティアプローチ的なコスモアイの施術は、クリームを使用するためメイクが落ちてしまいますが、オーキュラーセラピーのパートはいわゆるツボ押し的な動きがメインとなってきますので、ちょっとしたメイク直しで対応できそうな範囲です。 かなり大胆なアレンジになってしまうかもしれませんが、ヘッドスパを行った後にオーキュラーセラピーの「オーキュラーポイント」「三焦のマスターポイント」「ヤマモトメソッド」だけを行ってみても面白いかもしれません。

頭部の施術を希望するクライアントはたいていの場合眼精疲労も併発していることが多いですし、「オーキュラーポイント」や「三焦のマスターポイント」は「目」に関する症状を訴える方はもちろんのこと、目を通じた施術で全身に働きかけることも可能なので、通常のヘッドスパからさらに踏み込んだ効果を期待できるのではないでしょうか?

最近、私は自身の「ノマディック・ボディワーク」の活動の一環として、新宿にあるシェアオフィスでオフィス・リラクゼーションのプログラムを始めました。メニューの中心は5分~20分の椅子で行うクイック施術と、30分間マットレスで行うストレッチングと押圧をメインとしたドライハンドの施術です。オフィスでの施術ですので、短時間で元気になり、また元気に仕事をする活力が湧くようなシークエンスを色々実験しているのですが、その中にもコスモアイの要素を組み込んでいけたらと思っています。

今回の参加者の中にはFRだけでなく、東洋医学も全く初めて、という方も数名いらっしゃいました。もちろんそれでもセラピーとしては完結できるようにカリキュラムが組まれていますが、ロネは補足や予習として何か一冊、易しいもので良いので東洋医学の本を読むことを勧めています。

クラス内では精油をセラピーに取り入れる手法も学びますので、IMSIの講座で言えばたとえば冨野玲子先生の「東洋医学とアロマセラピー」などを合わせて受講することも、理解を深めるのに役立つでしょう。全行程でも20分程度のコスモアイ。それぞれの行程に反射学や東洋医学の知恵が反映されていますので、セラピストのスキルに応じて様々な活用法があるのではないかと思います。

他のセラピーとの差別化をしたい方、自分だけのセラピーを構築していきたい方にもオススメです。すでにFRやコスモ・シリーズに魅了されている人はもちろんのこと、様々なジャンルのセラピストやエステティシャンの活用していただきたい「オーキュラー セラピー コスモアイ」は、2012年では6月に第3期がスタートします!その前にロネの世界に触れてみたい方には既に募集を開始している「コスモフェイシャル」や「コスモリフト」などのクラスもありますので、ご興味ある方はぜひ参加してみてくださいね。

セラピストにとって、新しい世界の扉が開かれることをお約束します!

 
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