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●コロンリンク~内分泌系へのアプローチ~●
2013年 (五十嵐桂子)

コロンリンクとは、ロネ・ソレンセンが開発したセラピーの中でも、特に「ホルモン」と「感情」にアプローチするセラピーです。

そもそも、「コロン(colon)」とは「大腸」を意味する言葉なのですが、一体どうして大腸が「ホルモン」「感情」と関わっているのでしょう?実は、大腸は、「第二の脳」と言われるほど、脳に類似している点が多いのだそうで、「大腸全体が脳の反射区」とまで言われているのだそうです!

コロンリンクは、足または顔における大腸の反射ゾーンを施術して脳へ刺激を送り、各内分泌腺を刺激してホルモンのバランスを整えたり、感情面のケアを行ったりする、画期的なセラピーなのです。

IMSIで開催されたコロンリンク講座の様子

ホルモンと感情に対するコロンリンク

ロネ先生による解説の様子

特に内分泌系の病気はなくても、「短気」「イライラ」「ヒステリック」など、感情のトラブルは、誰にでも多少はあるものですよね。

創始者ロネ・ソレンセンのすごい所は、この「感情のトラブル」と「内分泌系の不調」の関連性を見出している所なのです。例えば「短気」は膵臓、「ヒステリック」は胸腺のトラブルが原因である事も多いそうなのです。「単なる性格だと思っていた事」や「治らないと思っていた心の問題」でも、ロネの眼にかかれば、原因が明らかになり、おのずと対処法も見えてくるのです。

では、何故内分泌系のトラブルが起きるのでしょう?ロネによると、それは胎児の時の母親の感情からの影響が、内分泌腺の発達に大きく影響するのだそうです。 コースでは、ロネは自身が長年積み重ねてきた症例や研究の経験談を交えながら、このような理論をどこまでも深く掘り下げて、詳しく解説していきますヨ。

IMSIの生徒さんは、20代~50代の女性が多く、現在子育て中の方や、これから妊娠・出産を考えてらっしゃる方も多くいらっしゃいますので、とても興味深い理論ですよね。

長年ロネの通訳を務めさせて頂いていますが、ロネの講義の中には、いつも新鮮な驚きと感動を覚えます。 ロネに初めて出逢う生徒さんの中には、ロネの理論に感動して泣き出す方もいるくらいですよ!今年は、ロネからどんな最新の話題が飛び出すのか、とっても楽しみにしています。

 

コロンリンクのテクニックと特徴

コロンリンクのテクニックには、「足の大腸の反射区」に対する施術と「顔の大腸の反射区」に対する施術との2種類があります。特に足へのアプローチは、ニューロフットリフレクソロジーとはまた違った足のリフレクソロジーで、フェイシャルリフレクソロジストにとっては興味津々ですよね。

コロンリンク施術の様子

ロネによると、内分泌系のトラブルによる精神のアンバランスに最も効果的なアプローチは、身体の端と端の双方から働きかけることなのだそうです。つまり、「フェイシャルトリートメント+足のコロンリンク」、または、「フットトリートメント+顔のコロンリンク」というコンビネーションが最適なのだそうです。

バイポーラー(双極)システムが働き、循環を活性化させ、全身の機能に効果的に作用すると言われています。コロンリンク自体の施術時間は、10分程度と、とてもシンプル。

大腸の反射区をシッカリと刺激した後、クライアントに必要な内分泌腺に対応したポイントにと指を当て、バランシングテクニックを行う手技です。このバランシングテクニックは、指を当てられているだけなのに、ジンワリとした感覚が身体と心の両方に拡がっていきます。ご興味のある方は、是非IMSIで開催される無料デモンストレーション&解説にお越しくださいね。

「手技はシンプル、理論は果てしなく奥深い!」というのが、ロネのどのコースにも共通する特徴です。
ロネは、コースの中で、理論と実技だけではなく必ずケーススタディー形式の問題を取り入れて、実践力・応用力を養うことを重要視しています。

例えどんな疾患や症状を持つクライアントであっても、セラピストがクライアントに触れてディポジットを確認することで、その原因を見出し、クライアントの全体像を見ていく方法を伝授してくれます。

 

ケーススタディを取り入れながら解説を進めるロネ先生

特にコロンリンクに関しては、「今まで抱えてきた症状の足跡をたどりなさい。そうすれば、その人の五行がどのように影響を受けており、どの内分泌腺にアプローチするべきかが見えてくる」とロネは言います。

「コロンリンクを学んだことで、自信を持ってクライアントに向き合うことができる!」
「疾患をお持ちのクライアントに対しても、病名に惑わされずに根本にアプローチすることができる!」

コロンリンクは、私達セラピストを前向きな気持ちに前進させてくれるセラピーなのです。

 

不妊、月経のトラブル、更年期など 女性の強い味方コロンリンク

昨年来日したメラニー先生

現代人には避けて取れない、ストレス、強い感情、偏った食生活、化学物質の過剰摂取etc……。

現代に生きる私達は、既に自分の力でホルモンのバランスを取ることが難しくなっています。そうした状況が、不妊、月経のトラブル、更年期など、女性疾患の増加に大きく影響しているのです。このような内分泌系のトラブルに対して、自然療法が世界的に注目を集めています。

昨年のTOUCH FOR WORLD International Weekの際に来日したオーストラリアのメラニー・コーマン先生も、自然懐妊ケアの専門家のナチュロパスとして活躍されていますよね。

ロネ自身も、デンマークをはじめとする諸外国における活動では、西洋医学の専門家と共同で、不妊症などの女性疾患へのアプローチに力を入れています。そこで、ロネが活用しているのが、フェイシャルリフレクソロジー&コロンリンクのコンビネーションによる、内分泌系へのケアです。これに、栄養療法なども組み合わせ、これまでに非常に素晴らしい結果を出してきました。

ロネは、「女性疾患はとてもデリケートな問題。だからこそ、セラピストの出番! 世界中で増え続けている女性疾患に悩むクライアントに対して、セラピストはもっともっと出来ることがあるはず!」と力強く訴えています。

私自身、不妊に悩むクライアントに対するフェイシャルリフレクソロジー+コロンリンクの施術を行い、その後妊娠に成功したという臨床例を持っています。

 

2期生の皆さんと

「セラピストの仕事は、クライアントの自然治癒力を引き出し、ご自身の力で回復するのをサポートする事」とロネとよく話していますが、コロンリンクは、正にそんな自然治癒力の素晴らしさに気づかせてくれるようなセラピーです。

長年蓄積され、集大成されたロネの理論や臨床経験を多くの方とシェアさせていただき、このフィールドで活動していくセラピストを一人でも多く輩出できたら……と考えています。皆様のご参加、お待ちしています!

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