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●刺さない顔鍼!進化し続ける顔反射療法●
~2019年ディエンチャン顔反射療法アドバンスコース開催報告~
2019年(IMSI学院長 冨野玲子)

2019年11月、今年もベトナムより、タム先生&ティー先生が来日しました。唯一のOFF日はあいにくの悪天候でしたが、話題のデジタルアートを見に行き、美しさに大満足でした!

11月22日、日本での「いい夫婦の日」が結婚記念日のお二人、今年は結婚11周年なのだそうです。

好奇心いっぱいで、いつでも笑顔。
とっても仲良しのナイスカップル、羨ましいですね。

 

《Day1》

今年も全国からたくさんの受講生さんが集まってくださいました。

「これまで、皆さんはディエンチャンでどんな経験をしましたか?」という問いに、「腰痛がよくなった!」「急な腹痛が奇跡のように止まった!」「めまいが軽減した!」などのほか、「前はよく救急車で運ばれていたが、ディエンチャンと出逢って救急車に乗っていない!」という方もいらっしゃいました。

そう、ディエンチャンは、気軽に行える健康増進のためのケアですが、不調に陥った時には、ものすごいパワーになるのです。

娘さんが24年間悩んでいた「割れ顎」が1か月のセラピーで改善したという方がいらっしゃいました。その娘さんは、腸が弱かったそうですが、顎は、まさに腸の反射区。外見のお悩みをケアしながらも、実は根本的な体質改善にもつながっているのがディエンチャンの特徴です。

不妊のケア

アドバンスでは、基礎コースで学んだ内容に、タム先生の経験談と新しい知識が加わって、皆さんのディエンチャンがより輝きを増し、パワーアップしていきます。不妊のケアでは、通訳さんの体験談も披露されました。

ベトナムでディエンチャンを勉強したお母さんからアドバイスをもらったところ、2人の子宝に恵まれ、逆子もディエンチャンで自分で治してしまったとか。

もちろん、不妊にはいろいろな原因があります。
子宮筋腫や卵管閉塞など病気が潜んでいるかもしれませんし、旦那さん側が原因かもしれません。

治療が必要な場合もありますが、特に問題が見つからない場合は、冷えや生活習慣が原因ということが多く、ディエンチャンと食生活の改善で、かなりの高確率で妊娠成功されるそうです。

栄養成分ばかりを気にしてオレンジジュースや豆乳を飲み過ぎるのは、要注意! 東洋医学で注目するべきは、「陰か陽か」なのです。

 

リーキーガット症候群/湿疹/虫刺され

リーキーガット症候群では、腸をケアするツボのフォーミュラのほか、腸内環境を改善させる食べ物や食べ方などの紹介もありました。また、リーキーガットからくる蕁麻疹や、それ以外の原因にも使える湿疹のフォーミュラ、虫刺されのケアなどの話もありました。ベトナムでは棒灸もよく使います。

湿疹はもちろん、虫刺され、打撲、捻挫など、通常は「冷やした方が良い」と言われる症状でも、お灸の方が効果がある場合も多いのだそうです。ベトナムでは、蜂に刺された時も棒灸を使うのだとか。

なんと、マダニに刺された時にも良いそうです(皮膚に食いついたマダニごと棒灸)。他人には免許がないとできませんが、セルフケアにはこれほど良い物はありませんね!「いざという時にできることがある!」と思えることはディエンチャンを学ぶ醍醐味の1つ。

 

緊急時に使える救急救命法

基礎コースで学んだ、失神した人も目が覚める顔の「線引き」テクニックの復習も行いました。
顔は脳の反射区ですから、脳への刺激になるのです。とっても刺激的なのですが、終わった後は、気分スッキリ、身体も軽くなります。
そして、顔とともに緊急時のケアで大切な部位である、背中の6つのラインを学びました。

切迫早産しかけたティー先生を救ったテクニック。丁寧に、背骨の上やキワ、肩甲骨のキワ、肋骨に沿ったラインなどを、ほぐしていきます。

服の上からでも、地肌に直接でも、座っていても寝ていてもOK。緊急時のケアの実習ではありますが、あちこちから「気持ちいい~」という声が聞こえてきました。

この手法は、緊急時はもちろん、日常的に使うことができるそうで、内臓の問題にも良いし、体温調節を助け、血行を良くし、自律神経を安定させて、精神の安定にも良いそうです。

ベトナムでは風邪の方も、がんの方も、皆さんファミリーケアに取り入れているそうですよ。こんなにまで背中が大切ということは、逆に言うと、普段から背中がこっている人は要注意なのですね!

 

《Day2》

膵臓がん/前立腺がん

2日目は、膵臓がん、前立腺がんをお持ちの方へのアプロ―チから。

人体を家に例えると、顔が土台で背中が柱。顔への施術に、昨日学んだ背中の6ラインを加えると、自律神経を調節して、精神をリラックスさせる効果が高く、慢性病や重い症状をお持ちの方に、とても良いそうです。

術後のリンパ浮腫にもおすすめで、白血球の数があがったという報告もあるそうです。

 

内分泌のツボとフォーミュラ

ホルモンバランスを整える内分泌のフォーミュラに加えて、個々の内分泌腺に対するツボの紹介が行われました。

西洋医学の治療と組み合わせても安全に行うことができるのがディエンチャンの良い所。身体のバランス作用を高めるディエンチャンは、ホルモン補充療法をしている方にも、ホルモンを抑える薬を服用中の方にも、同じツボやフォーミュラが使えるのです。

「タム先生の頭の中はどうなっているの!?」と不思議に思う方もいるかもしれません。フォーミュラの組み立て方を訪ねると、そこには、東洋医学と西洋医学、ベトナム民間療法に基づいた、深い考え方がありました。でも、難しいフォーミュラばかりが良い訳でもなく、直感を使うことや、シンプルな基礎テクニックを使うことも、タム先生は大切にしているそうです。

顔面麻痺

12対の脳神経に対するツボが紹介されました。

よくある脳神経に関する疾患として、顔面麻痺と三叉神経痛をお持ちの方へのケアも紹介されました。

顔面麻痺の方へのケアでは、シールを、顎から耳の方へと並べて貼っていきます。顔面麻痺ではない方がやったら、リフトアップ効果大なのです!

 

高血圧

高血圧のケアでは、家庭でも気軽にできるセルフケアも取り入れていきます。

糖尿病は「陽」に属する病気なので、陰のローラーを使うと良いそうです。

病気の陰陽の判別の仕方はとってもシンプルで、現れる症状をよく観察することで見えてきます。

 

緑内障、白内障、近視、乱視、ドライアイ

緑内障、白内障、近視、乱視、ドライアイなど、目の問題全般に良いフォーミュラも学びました。

目の周りの念入りなケアに加えて、手における目の反射区や、背中における目の反射区も取り入れます。軽い白内障なら、早めにケアをすれば、手術しなくても済むこともあるそうです。

「タム」はベトナム語で「心」という意味なのですが、1つ1つの質問に、心を込めて丁寧に応じるタム先生。

「人を元気にしてあげたい!」というタム先生の想い、そして「大切な家族に、元気になって欲しい!」と言う受講生さんの想いもビシビシと伝わってきて、今日もハートフルな1日でした。

 

《Day3》

肺がん、腎臓がん、胆石などにつかう「色塗り」

ティー先生の患者さんは、病院での放射線治療4回と、2か月間毎日ディエンチャンをやったところ、肺がんと腎臓に転移したがんが消えてしまったとか。

このように、ディエンチャンは西洋医学と並行して行うことも可能なセラピーです。

この時に使ったのは、「色塗り」というテクニック。ツボや反射区に対して、速く、軽く、均等に線を引いていく技術です。

タム先生自身は20年前から使っているそうですが、腫瘍、胆石、ウイルス感染全般にとても良い結果を出しているそうです。

 

うつ病

うつ病の方については、陰のタイプか陽のタイプかを判別し、陰であれば気をあげて、陽であれば気を下げるという、それぞれに合ったフォーミュラを使うことが勧められました。社会不安障害をお持ちの方も、うつ病と同じフォーミュラが使われます。
病名は違っても、同じアプローチをすることもあるのです。

 

メラノーマ(悪性黒色腫)

メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚のがんですが、この場合は局所への刺激は避けます。こんな時に活躍するのが、反射区やツボなど、離れた部位からアプローチするテクニックです。

がんの転移や再発を防ぐためには、日々のこまめなケアをして、免疫を上げておくことが大切です。

身体を冷やさない食べ物やお風呂の入り方に加えて、タム先生からは、「よく笑うこと」「人の役に立つために良いことをする。」「好きな仕事は続けたほうが良い」というアドバイスもありました。

 

全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患には、免疫機能に関するケア + 今出ている症状の緩和の2本立てがすすめられます。
タム先生が長年重病な慢性病の人の顔を観察して開発された「8リンパ」というテクニックも伝授されました。免疫増進にはもちろんのこと、内分泌機能の向上にも役立つそうです。
脳出血から回復したという症例もあるそうで、健康増進から様々な病気の治療の補助まで、幅広く使われています。

 

クリエイティブになる陰陽気功

ディエンチャン創始者のチャウ先生が1960年代に開発した「陰陽気功」が伝授されました。

この気功を開発したことで、頭がクリエイティブになったチャウ先生が、後にディエンチャンを開発するに至ったのです。

創造性と智力を高め、心を明るくし、身体を温めてくれる陽の気功。うつの方にもおすすめですが、やり過ぎると怒りっぽくなってしまうので要注意です。

 

更年期障害

更年期障害には、8リンパや内分泌のフォーミュラ、背中の6ライン、精神安定フォーミュラなどを取り入れ、心身のバランスを取っていきます。不正出血などの症状がある場合は、止血のフォーミュラなど、適宜症状に対するアプローチも加えていきます。もちろん、病気が潜んでいないかチェックをして、必要あれば治療を受けることも大切。

 

認知症

認知症については、精神安定、陰血補足、頭をコームで梳く、背中の6ラインなどが勧められました。

ほかに、頭部をローラーで刺激したり、額のツボをハンマーで叩いたりするなど、あの手この手で脳の刺激を行っていきます。

ベトナムでは、ディエンチャンで認知症の方の改善が見られたというケースが多数報告されています。

 

原因不明の円形脱毛症

タム先生のデモンストレーションは、まるで魔法のようですが、魔法ではありません。
全て、ディエンチャンの基礎原則に基づいているのです。そしてディエンチャンの基礎原則は、伝統的な東洋医学、ベトナム民間療法に基づいています。原因不明の円形脱毛症の症例では、頭皮のチャートの応用で、思いも寄らない原因が発覚し、一同仰天しました。
病気の原因の究明も、とってもクリエイティブ。

《Day4》

禁忌と好転反応

禁忌と好転反応に対して、タム先生の見解が述べられました。

「こういう疾患の人はディエンチャンをしてはいけない」という「絶対禁忌」はありませんが、もちろん、注意が必要なクライアントはいます。

それは、高血圧、低血圧、妊婦です。ただ、闇雲に怖がるのではなく、圧や時間を工夫すること、場合によってはツボを変える事が必要です。

簡単で効果があるから、思わずやり過ぎてしまいそうですが、「やり過ぎないように!」とタム先生からの忠告がありました。

 

上室性頻拍/弁膜症などの心疾患

上室性頻拍をお持ちの方へのケアと、弁膜症など心疾患をお持ちの方へのアプロ―チを学びました。

拳にローラーをかけるのも心臓の健康法。「緑の多い公園でディエンチャンをすると頻脈が下がる」という受講生さんもいらっしゃいました。

素晴らしいですね!

ディエンチャンにはマニュアルはないため「身体の声によく耳を傾けること」という教えがあります。実際、よくディエンチャンをやって心身の気血の巡りがよくなると、身体からの声が、もっとよく聞こえてくるようになります。

 

気を上げる、詰まりを解消する、利尿、尿抑制、止血、消炎、消毒、などのフォーミュラ

テキストに沿って、様々なフォーミュラを学びました。悪寒やパーキンソン病にも使える「ブルブル震えるときのフォーミュラ」、痔、子宮脱、うつなどによい「気を上げるフォーミュラ」、血栓や腸閉塞、便秘、胸の詰まり感にもつかえる「詰まりを解消するフォーミュラ」など。

「利尿のフォーミュラ」や「尿抑制のフォーミュラ」もありますが、緊急の時には、手で該当する反射区を抑えるだけでも良いのです。急にトイレに行きたくなったときに、尿意を止めるフォーミュラ、子宮からの不正出血は止血のフォーミュラなど。でも「不正出血の場合は、ディエンチャンで止血をした後、病院に行って検査してくださいね」とのこと。

このように、「何が何でもディエンチャン!とか自然療法!」ではなく必要に応じて西洋医学に頼ることを勧めるのが、セラピストの役割です。 そのほか、消炎消毒・抗腫瘍、抗痙攣・脂肪解消・痰解消・筋肉収縮防止・痛み・痒みetc・・・。

たくさんのフォーミュラとその使い方が紹介されました。フォーミュラの名前だけを聞くと「魔法学校?」と思うかもしれませんが、魔法ではなく、東洋医学やベトナム民間療法、反射学などの知識を総動員させて作り上げられたベトナム医道の賜物です。

 

歯周病

歯周病をお持ちの方のケア。
実はそんなに怖がり過ぎなくても良いのですが、歯肉が腫れて膿を持っているときなど、辛い時はディエンチャンが役立ちます。
セルフケアにはローラーやお灸を使うのですが、陰陽呼吸も役立つそうです。

 

《Day5》

東洋医学の陰陽五行の応用

ディエンチャン創始者のチャウ先生は、元々人々に鍼灸治療を行っていました。でも、ベトナムの鍼は、日本で一般的に使われているような細い鍼ではなく、太くて長い伝統的な中国鍼。

「痛い」「怖い」「専門家に治してもらおう・・・」そんなマインドでは、自然治癒力はあがらないと考えたチャウ先生が鍼を箸に持ち換えて、「刺さない顔鍼」として始めたのが、ディエンチャンです。

そのため、陰と陽、臓と腑のつながり、五行説の相性相剋関係、経絡、四診と八網など・・・、ディエンチャンには、伝統的な東洋医学の理論が随所に組み込まれています。

「東洋医学的に深く人を考察し、施術はシンプルに行う」というのが、ディエンチャンの特徴です。五臓全体を調和させる相生関係のフォーミュラは、慢性疾患や色々な症状がある時に、良いのだそうです。ツボを押す順番によっては、相剋関係のフォーミュラにもなります。

病名は、西洋医学の医師が付けたもの。ディエンチャンでは、人をよく観察し、陰陽の乱れ、気血の滞り、気血の不足、臓腑のバランスの乱れ、毒素の停滞etc・・・、その人の本質を見抜いて、アプローチいく必要があります。

とはいえ、難しく考える必要はありません。陰と陽のローラーを皮膚上でコロコロと転がしてみて、気持ち良い方を選んでも良いのです。陰体質であれば、活性させる効果のある陽のローラーを好むはずだし、陽体質であれば、鎮静させる効果のある陰のローラーを好むはずです。

また、理論や病気の原因はどうであれ、「生きたツボ」を丁寧に見ていくことも、実践では大切。基礎を確実に行えば、理論を知っていても知らなくても結果が出せるのがディエンチャンのシンプルなところです。皆さん、知識の引き出しが増えて、施術が益々楽しくなってきますね。

 

シェ―グレン症候群

シェ―グレン症候群に対しては、免疫系に関する臓器の反射区の辺りで「生きたツボ」を丁寧に見ていきます。素早く、的確に、棒を動かしていくタム先生の動き。

なめらかで、美しい!圧はソフトですが、「生きたツボ」にヒットするとかなり刺激を感じます。

難病をお持ちの方や、薬で症状を抑えている人へのアプローチについての質問がありました。ディエンチャンは、西洋医学と併行して受けても安全性が高く、薬の副作用を和らげ、薬の効果を高めることにもつながるそうです。

 

難聴や耳鳴り

難聴や耳鳴りなど、耳に関するトラブルのフォーミュラが紹介されました。

耳の周りのツボと、耳に関する部位(内耳神経、腎、胃)へのツボの組み合わせです。「胃と耳と、どう関係があるのか!?」と思う方もいるかもしれませんが、「形が似ているから」とのこと。

「同形説」つまり「形が似ているもの同士は関連し合っている」というのも、ディエンチャンの大切な理論です。肩のこりをほぐすことは、耳の健康にもとても重要。肩こりの放置はとても良くないのですね。

お風呂で肩にシャワーを当て続けるのも、耳の問題がある方は要注意なのだそうです。重度の中耳炎に効果があったという、タム先生おすすめの金柑ウコン蜂蜜のレシピも紹介されました。

 

《Day6》

副鼻腔炎/頭痛、偏頭痛/貧血/不眠/パーキンソン病/統合失調症

最終日は「天羅地網」という頭部の総合フォーミュラを学びました。副鼻腔炎や鼻炎、頭痛、偏頭痛、めまい、貧血、不眠、ストレス、風邪、パーキンソン病、統合失調症など、様々な問題をお持ちの方へのケアとして活用できるフォーミュラです。

アドバンスコースでは、ツボやフォーミュラに対してディエンチャンシールを顔に貼る実習をよく行いました。タム先生とティー先生が、各テーブルを回って、一人一人の顔をチェックしていきます。

先生が、シールの位置を直すと、途端にスース―と感じ始めるから、不思議! 頭部のケアでも、やはり背中が大事なのです。「ビックリマーク棒」と命名された棒を使うと、どなたでも簡単に肩、背中、項、肩甲骨周辺のコリをほぐすことができます。これは、普段から家族同士でやりたいですね!

ディエンチャンの遠隔ヒーリング

ディエンチャンの12の気功術、つまり、遠隔ヒーリングの紹介もありました。

相手に直接触れなくても、気を送ることができるのです。ベトナムでは、施術を受けに来られない人の代わりに奥さんに施術をしたり、赤ちゃんの代わりにお母さんに施術をしたりして、成功した事例もあるのだそうです。

「この世界でもっとも大きなエネルギーは、愛!」というタム先生。その愛のエネルギーをつかって、相手が、外国に居ても、月に居ても、相手が人間ではなく、魚であっても、虫であっても、この遠隔のディエンチャンは可能なのだそうです。

この遠隔のケアは、特別なトレーニングを積んだり、強く念じたりする必要がなく、誰でも簡単にできるのも特徴です。もちろん、笑う人もいますが、信じるかどうかは、まずやってみないとわかりません。

 

脳腫瘍/肺気腫/いびき/無呼吸症候群/介護を受けている方の便秘

脳腫瘍をお持ちの方へのケアとしては、8リンパや消炎・抗腫瘍フォーミュラ、患部が特定できているなら、顔を脳に見立てた脳の反射区チャートも活用できます。

肺気腫をお持ちの方へのケアとしては、肺の反射区はもちろんのこと、五行の相生関係を利用して脾のケア、肺と共に気を司る腎のケアをすることもすすめられます。また肺の裏の、肩甲骨内側のケアも大切に。

いびきや、無呼吸症候群は喉の問題なので、裏側の首の後をケアするのがおすすめ。また、手首や足首を回したり摩ったりするのも良いでしょう。耳たぶの下の喉の反射区をケアするのも良いし、習いたての天羅地網フォーミュラも活用できます。

寝たきりで介護を受けている方の便秘には、口周りの大腸の反射区、または同型説を使って前腕を擦ったり、表裏説を使って下背部を擦ったりするなど、介護者の負担を減らして楽にお世話ができるような、様々なアイディアが紹介されました。

 

ご受講の皆様、修了おめでとうございます!
6日間で、タム先生から本当にたくさんのことを学びましたね。新しい理論やフォーミュラはもちろんのこと、「身体の声に耳を傾けること」「よく観察すること」「臨機応変」「好きな仕事をすること」「笑うこと!」など、たくさんの大切な教えをいただきました。

ベトナムでは、行列ができてご飯を食べる暇もないほど施術に明け暮れているのに、いつも笑顔で元気いっぱい、よく食べてよく遊ぶタム先生&ティー先生に、セラピストの真髄を見た気がしました。

皆様、タム先生の教えを、忘れずに。そして、大切な人をたくさん癒してくださいね。

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